家族の介護を担う「ヤング・ケアラー」と呼ばれる子供たちをご存じですか?|RME介護情報ねっと
家族の介護を担う「ヤング・ケアラー」と呼ばれる子供たちをご存じですか? (2014-03-19)RME介護情報ねっと最新ニュースコラム
お電話・スマホからもお気軽にご連絡下さい。TEL092-481-1755、24時間365日受付中!お問い合わせはこちらから
HOME > 家族の介護を担う「ヤング・ケアラー」と呼ばれる子供たちをご存じですか?
家族の介護を担う「ヤング・ケアラー」と呼ばれる子供たちをご存じですか?

←前へ | ↑一覧へ | 次へ→ |

2014/03/19
高齢化が進むに従って介護の必要性は高まるばかりですが、要介護者を支える家族の側にもさまざまな問題が起こっているといわれています。よく知られているのは、介護する側も高齢者である「老老介護」ですが、その逆も潜在的に存在しているというデータが出てきました。
昨年、成蹊大学の渋谷智子専任講師が、医療機関や老人保険施設などで働く医療ソーシャルワーカーが所属する東京都医療社会事業協会の会員へ行ったアンケートによれば「18歳以下の子供が家族の介護を担当しているのではと感じた事例」について35パーセントが「ある」と回答。表に出ることが少なかったティーンエイジャーによる介護が浮き彫りになりました。
こうした介護を担う子供たちは欧米で「ヤング・ケアラー」と呼ばれ、イギリスでは1980年代の終わり頃から認知されています。2010年にイギリス国営放送(BBC)が実施した調査によれば、その数は約70万人に上ると推定。すでに詳細な調査と研究および支援がスタートしていますが、残念ながら日本では、まだまだ広く知られているとはいえない状態です。
病気や障がいを持つ家族の介護を子供が担当することには、家族の愛情や絆が強まるなど、確かに良い面もありますが、一方で重すぎる負担を抱えてしまうと、心身の発達や人間関係などにマイナスの影響が出るケースも。日本でも一刻も早い実情の把握と支援が求められています。
←前へ | ↑一覧へ | 次へ→ |

各種お問い合わせ
