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『メトホルミン』をご存知ですか?  糖尿病治療薬 のその他の効用!?

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2014/10/31

新薬開発でしのぎを削る医薬品業界で、50年以上も使われているメトホルミンは時代遅れでしょうか?

いいえ、そうではありません。医師たちは糖尿病以外にも、ある種の癌、アルツハイマーにも使える可能性を感じ取っています。


抗高血糖以外のメトホルミンの効果

肝臓の糖新生の抑制も、言葉を変えればインスリン抵抗性の軽減です。そのため、メトホルミンはインスリン抵抗性が引き起こす一連のメタボリックシンドロームに効果があると言えます。

早朝空腹時血糖値を下げるに伴って、空腹時の高インスリン血症を減らす
SU薬のように太ることがなく、減量しやすくする
糖尿病予備軍が糖尿病に進むことを減らす。2型糖尿病の血糖コントロールを改善する
2型糖尿病に多いLDLコレステロールや中性脂肪などの脂質異常を軽減する。既に正常範囲の人には影響を与えません。HDLコレステロールを少し上げる
肥満者、2型糖尿病者によく見られる血の固まりやすさを低減する。英国で行われた前向き糖尿病大規模研究(UKPDS)で、同じレベルのA1Cならメトホルミングループの方がインスリンやSU薬グループよりも大血管症の発症数も死亡数も少なかった。
(残念ながら高血圧に関してはメトホルミンの作用は発見されていません。)

癌、アルツハイマー治療でも期待されるメトホルミン

糖尿病以外のオフラベル処方ですが、欧米では既にPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)にメトホルミンが使われることがあります。これは女性のインスリン抵抗性と2型糖尿病に関連が深いホルモンの異常症で不妊の原因の一つです。

メトホルミンの減量効果はそれ程強いものではありませんが、メトホルミンを48週間服用した思春期の肥満少女が健康に役立つ程度には減量できたという論文が昨年2月に発表されました。

今日、一番刺激的な話題はメトホルミンが「癌の幹細胞を殺す」というニュースでしょう。ハーバード大学、医科大学院のKevin Struhl PhD.が発表したものです。博士は糖尿病ではなく、癌の研究者です。

癌遺伝子を研究していたら、2型糖尿病の遺伝子とオーバーラップするものがあったので、試しに乳がん細胞に糖尿病薬を作用させてみたのです。なんと、メトホルミンが一番効果がありました。そこでヌードマウスで実験したところ、ヒトの乳がんの幹細胞をメトホルミンが殺すエビデンスを得たのです。

がんの幹細胞は化学療法に頑強に耐えるものですから、それにメトホルミンが有効ならば併用できるので素晴らしいことです。なんと言っても安価で、安全性は立証済みなのですから。

別の研究では肺がんにもメトホルミンが効くという発表があります。いずれも動物実験の段階ですが、同博士によるとがん患者にメトホルミンを投与する治験がカナダ、イタリア、ニュージーランドで進行中だそうです。わずか3ヵ月前には、ドイツからメトホルミンがアルツハイマー病のタウタンパクを修正できる可能性が発表になりました。

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