空き家巡回や墓の清掃。柳川市シルバー人材センターが新サービス。｜RME介護情報ねっと

2015/10/26

柳川市のシルバー人材センターでは、地方の高齢化と人口減少に伴い、空き家や墓の放置が目立つ現状を改善しようと、ふるさとから離れて暮らす人向けに二つの新サービスを始めました。空き家の見回りや墓の清掃を代行する「ふるさと見回り安心サポート」と、年配の親の日常生活支援や安否確認をする「親孝行お手伝いサービス」です。センターは「高齢者同士が支え合う社会の実現に向け、働く意欲のある高齢者の力を活用してほしい」とＰＲしています。

　同種のサービスは、県内では高齢化率が高い北九州市で昨年１０月から導入されています。柳川市のセンターにも、東京や大阪から墓掃除の代行の問い合わせなどが来ていたことから、導入を決めたそうです。

　墓の清掃は１基あたり１５００円。線香立てなど小物も水洗いし、希望があれば実費でサカキも供えます。空き家の見回りは１回千円。不法侵入や不法投棄がないかなど屋内外を確認します。いずれも写真を撮影して依頼主に郵送するそうです。

　親孝行お手伝いサービスは、介護資格が要らない軽度な支援で、１回１８００～３５００円。約２時間、食事の支度や掃除、洗濯、買い物などを代行。話し相手になり、囲碁や将棋などの相手も務めます。依頼者には訪問時の写真と、様子をまとめた文書を郵送するそうです。

新サービスの受注は開始１カ月で３件とのことで、センターの高田淳治事務局長は「こつこつ実績を積み上げ、高齢化が進行する地域の目玉事業に育てたい」と話しているそうです。

こういった新しい取り組みがどんどん増えることによって、高齢者の方が生きがいを得ると共に、地域社会の活性化に繋がることに期待したいですね。