高齢者による事故防止に！福岡市で「タクシー定額乗り放題」実験へ｜RME介護情報ねっと

2015/12/24

ＪＴＢグループのＪＴＢ九州は、高齢者を対象に、自宅から医療機関など区間を限ってタクシーを定額乗り放題とするサービスの実証実験を福岡市３区で実施すると発表しました。

年明け１～２月に実験し、ＪＴＢグループとして全国展開を目指します。
高齢者のドライバーが起こす交通事故が相次ぐ中、高齢者に日常の足を提供することで、運転免許証の自主返納につなげ、高齢者による事故防止を図ります。

同サービスは、利用者が自宅とかかりつけの病院、日常的に買物する商店街やスーパーマーケットなどの計３カ所を、あらかじめ指定します。タクシー利用は、３カ所間の移動に限りますが、１カ月間、定額で何度でも利用できます。

今回の社会実験は、JTBが全国で初めて福岡市で実施します。50人の高齢者に有料のモニター乗車を体験してもらい、次年度からの本格的なサービス導入に向けて利用意向・サービス内容等の検証を行うことで、新たな高齢者の日常の足としての定着を目指すそうです。

モニター対象は福岡市東区・博多区・中央区在住の満70歳以上の高齢者。モニターの募集旅行代金は自宅と指定目的地間のある区との組み合わせにより決定し、1カ月間でマイカー維持費程度の2万8,000円～6万8,000円となります。募集期間は2015年12月22日～2016年1月6日。モニター募集チラシ付属の専用応募ハガキまたはハガキに必要事項記入の上、応募。モニター乗車期間は2016年1月18～30日の利用開始日より1カ月間となります。

社会問題となっている高齢ドライバーによる交通事故。
今回の社会実験が解決の一助になるよう期待します。