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目をいたわりましょう
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2021/05/28
今回は、日々酷使している「目」について、いたわりかたをお伝えします。
【目の役割って?】
目はものを見る機能はもちろんのこと、姿勢をまっすぐに保つ役割もあります。立ったまま目を閉じると、グラグラ倒れそうになります。姿勢は目と耳と脳でコントロールしているのですね。こんな大事な目ですが、最近は目の酷使でいろいろな症状が増えてきています。
【増えてきた目の病気】
①近視
遠くのものがぼやけて見えにくくなります。遺伝性もありますが、ゲームやスマホなど近くを見続ける時間が増えた影響もあるようです。身長が止まる時期までは近視が進行しやすいといわれます。
令和元年の統計では、小・中・高の子供達では裸眼視力1.0未満の割合が過去最多となってきています。
②老眼
眼球の調節能力が老化で衰えて手元が見づらくなります。発症の平均年齢は50歳代ですが、早い人では40歳代からおきてきます。最近はスマートフォンなどによる目の使い過ぎで、若者でも一時的なピント調節機能の低下(スマホ老眼)がおきています。
③眼精疲労
目の疲れがひどく回復が遅い状態です。緑内障などが原因のこともありますが、目に合っていないメガネをかけたり、長時間のパソコン作業などが原因のこともあります。目の疲れがいつもより強い場合は、念のため検査を受けることをおすすめします。
④ドライアイ
涙の量が減ったり質が低下することにより、目が乾く症状です。加齢や服用している薬の影響もありますが、パソコンや携帯の画面を見つめてまばたきが少なくなると起こりやすくなります。コンタクトレンズの使用の場合も、角膜へ酸素が行きわたらず涙の量も減るため、ドライアイになりやすくなります。
また、まつ毛の生え際の奥にあるマイボーム腺は、涙が乾かないように油を出す機能がありますが、そこが塞がれて、ドライアイの原因になっている場合もあります。
【目をいたわり、健康を保つためには】
①自分に合ったメガネやコンタクトレンズを使う。
度の合わないメガネやコンタクトは眼精疲労の元になります。定期的に視力をチェックして度が合うものを使用しましょう。
またコンタクトレンズは眼科医の定期的な診察を受けながら正しく使い、レンズ装着時の乾き・ズレ・痛みなど、ひどくなる前に受診しましょう。
②まめに目を休める
以前から遠くの山を見ることで視力回復するなどと言われていますよね。60分画面を凝視したら、なるべく遠くのものを数分見つめて、目のピント調節機能を休ませるようにしましょう。また、目の潤いを取り戻すためにも、目薬を使用したり、意識してまばたきをしましょう。
③正しい姿勢や湿度を。
スマホと目の適切な距離は30センチ(両方の手のひらを広げて並べたぐらいが目安)、スマホを持つ手は机において、やや見おろす位置にしましょう。また、部屋の湿度が低いと目も乾燥しますので湿度は40~50%に保ちましょう。
④正しいサングラスで目を保護する。
強い紫外線は白内障の原因にもなります。紫外線を透過させない機能をもつサングラスで目を保護しましょう。紫外線を防ぐ機能がない濃い色のレンズは、瞳孔が開き目にたくさんの光を入れるので悪い影響を与える可能性があります。
⑤目をこすらない。
かゆみで強くこすったりすると目の病気を引き起こしやすくなるので避けましょう。目に触るときは、大事な宝物を扱うような気持ちで。
⑥アイメイクに注意を。
アイラインをまつ毛の生え際(目の粘膜)に引くと、マイボーム腺を塞ぐことになりますので注意してください。アイメイクのクレンジングは優しく、そしてしっかり落としましょう。
⑦目にいい栄養バランスを
ビタミン類を豊富に摂ると、角膜や水晶体や視神経を良い状態に保ちます。今月のレシピをぜひ参考にされてくださいね。
目の不調は、飲んでいる薬によるものや全身の病気が隠れている場合もあります。症状が続くときは、眼科医の診察を受けることが大事です。
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